欲望のありか

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地方裁判所に行って裁判を傍聴してきた

こんにちはKJです!
 
以前から裁判を一度傍聴してみたいという欲があったのですが、最近たまたま時間があったので裁判を見学しに行った来ました。
 
うーん、中々刺激的でした。
 
特にこれと行って事前に裁判の事を調べたりせずに、半分ノリで関東圏内の地方裁判所に行ってきたのですが、裁判を傍聴するのは初めてなのでちょっと緊張しました。
 
あまり詳しい内容を書くのもどうかと思いますので、詳細は省きますが感想や雰囲気について共有します。
「司法」を身近に感じる機会ってあまりないですが、裁判員制度なんかで裁判に携わる可能性も0では無いですし、興味がある方は傍聴してみてはいかがでしょうか。

裁判の流れ、雰囲気

さて、どんな事件の裁判を見てきたのかというと「凖強制わいせつ罪」になります。
 
先に断っておくとこの事件に興味があって行ったわけでは無いですよ!
後述しますが、裁判の事件内容は基本的に有名な事件だったりを除くと、Webなどで開示されていないです。
 
僕が裁判所に行ったのは昼過ぎで、たまたまかぶっている時間帯がその事件の裁判だったのです。
 
傍聴席から見て左手に検察官、右手に弁護人、正面の少し位置が高い席に裁判官、その手前に書記官というセッティングで裁判が始まりました。
 
裁判官は裁判が始まる直前に部屋に入ってきて席に着くのですが、入ってきた瞬間傍聴人が起立して礼をし始めたので僕も慌てて真似ました。裁判にもこういうマナーがあるんですね。
 
まずは事前に準備した資料の確認なんか取り決めみたいなところを話し合っていましたが、専門用語が多すぎて僕には意味不明状態でした。事前に勉強しておけば良かったです。
 
検察官はできる雰囲気醸し出してました。パリッとスーツ着こなしていて始めは弁護士かと思ってました。
 
さて一通り話し終わると証人喚問です。被告人への質問タイムですね。
 
手錠をされた被告人が両隣にいる警察官に連れてこられます。その後被告人が「私は証人喚問にて嘘をつかない」という旨の宣誓をします。
その後、検察官、弁護人、裁判官という順番で被告人に質問が行われ、最後に次の日程の取り決めになります。(僕が行った日はあくまで傍聴のみでした。次の日程で何が行われるかはメモり忘れました。)
 
大体1時間ちょっとくらいかかりました。

質問と回答がかなり生々しい

事件当時の状況、心境についてかなり詳細な質問と回答が行われます。これは結構えぐいですね。
わいせつ罪絡みの事件ですが、「ここまで詳細言わされるの?」って感じでした。
 
どんな事件なのかって事を徐々に理解し始めるととも、かなり突っ込んだ内容について聞かされます。
 
被告人も当時の卑猥な行為を少し婉曲的に表現するのですが、検察官はズバッと「○○というのは○○という事を指しているという事でよろしいでしょうか?」とダイレクトな表現に変えて質問していきます。
 
「人前でこんな詳細に性的な内容話すこと一生ねーわ」レベルで被告人はその当時の行動、心境について説明をしていました。
 
失礼な言い方になるかもしれないですが、まだ「準」強制わいせつ罪だったのでそこまでハードな内容ではなかったですが、普通の強制わいせつ罪だったらもっとえぐいんだろうなと思います。
 
あと印象的だったのは「もし○○という状況だったらあなたはどうしていたと思いますか?」というIf文での質問が多かったことです。
 
こいつは再犯をする可能性があるか、更生の余地があるかというところも判決に影響されるからでしょうかね。
裁判の内容はこんなところにしておきます。

裁判傍聴のしかた

裁判はどうすれば傍聴できるのか触れておきますが、平日日中帯に裁判所に行くだけで事前準備はいりません。
 
大きな事件などは事前に裁判所のHPで開示されており、抽選制のものもありますが、普通に裁判所に行けば裁判が行われています。(裁判所の種類と日程にもよるかもしれませんが。)
 
「今日の開示裁判」的な紙が裁判所内のボードに貼ってあり、どんな罪に関する裁判が何時から行われるか確認することができます。僕が行ったときは昼休みを除いて9時~16時30分くらいまで30分間隔くらいで行われているようでした。
 
あまり詳細に覚えていないですが、不法入国、大麻所持に関する裁判なんかもありました。
 
自分が傍聴したい裁判の場所、時間をチェックすれば後は開始前に傍聴席に行けば勝手に見学できます。誰にも許可を得る必要は無いです。
注意書きは傍聴席の入口辺りに書いてあるので目を通しておいてください。
(確か録音はNGとか、電子機器は使わないでとかそんな内容だったかと思います。)
 
僕が傍聴した裁判は僕の他に7、8人くらい傍聴人がいました。
どういう立場の人間かは不明ですが、裁判に出廷している人の関係者だけでなく、僕みたいに興味本位で見学に来ている人間もいるように感じました。

まとめ

初めて裁判を見ましたが、かなり新鮮でしたね。一回は行ってみたかったのですし、知らなかったことも知れたので良かったです。
 
暇つぶし感覚で行くのも不謹慎な気持ちもするので恐らくもう行かないとは思いますが。
 
何か話を聞いていると被害者はもちろんの事、被告人の家族がかわいそうですね。
その被告人も家庭を持っているようだったで。
高校生のころ、東野圭吾さんの「手紙」という小説を読んで、「家族も傷つけられることも含めて罪」という旨の事が書かれていたのを見て、とても印象的に感じたのを思い出しました。
 「司法」を身近に感じる機会も滅多にないと思いますので、興味がある方は見学にでも行ってみて下さい。
しかし、当事者として裁判とは関わらないような人生を送りましょう。