欲望のありか

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ロゴセラピーとは?~人生の意味を見つけ出すことにより問題解決を図る治療法~

こんにちはKJです!
 
僕は自己啓発本なんかをちょくちょく読んでおりますが、今まで読めていなかった自己啓発本では王道中の王道、スティーブン・R・コビー氏の「7つの習慣」を読んでいる最中です。

本書の中で「ロゴセラピー」という心理学の治療法について触れていました。
 
ロゴセラピーとは人生の意味を見つけることによって問題を解決する心理学的な治療法です。
 
 
僕の家族も最近精神的におかしくなってしまったのですが、原因の一つとして本人の内的要因によるものではないかと思っていたので、ロゴセラピーの 「患者本人の内面から変える」というコンセプトにはとても共感できます。
 
 
今回はロゴセラピーの概念と僕の考察について共有します。
 

ロゴセラピーとは?

ロゴセラピーとは個人に独自の人生の目的や意味を発見させることで病気や障害を治すという精神治療法です。
 
「多くの精神病や情緒不安定の根本にあるのは自分の人生に意味が無いと感じる虚無感である」ということを前提としています。
 
「ロゴ」は、ギリシア語で「意味」を指しております。
 
創始者は神経科医で心理学者であるオーストリア出身のビクターフランクルです。 
 
ナチス強制収容所での体験をつづった「夜と霧」の著者でもあります。
 (僕も「夜と霧」については読んだことが無かったので速攻Amazonでポチりました。) 
 

人生に目的や意味を持つ大切さを収容所の辛い経験を通して学び、ロゴセラピーの考えに至ったとされています。
(実際には収容所に入る時点でロゴセラピーは完成されていた、という説もあります。)
 
ロゴセラピーの具体的な手法としては「逆説思考」と「反省除去」が挙げられます。
 

逆説思考

患者が何かに恐れて不安を感じるという「予期不安」に着目して、その不安に思っていることを意識的に発生させようと仕向け緊張から解き放つという手法です。
 
例えば「緊張しないようにしなきゃ!」と思い不安になっている人が、逆に「緊張しまくってやろう!」と考えて適応力を高めるとかですね。
 
何かを求めようとすればするほど、事態を悪化させてしまうことは往々にしてあるでしょう。
 
ロゴセラピーではこの逆説思考を通して有りのままの世界の姿を見て、さらに、視野を広げ、患者自身が人生の「意味」を発見することができるようになることを目的としています。
 
 

反省除去

過度に自己反省をせず、自分に対する注意をそらし、苦しみを無視することができるようにする思考法です。
 
 
要は完璧主義をやめましょうね、ということです。
 
神経症の方の場合は過剰な反省に陥りがちです。本来無意識に任せるべき事柄に対して敏感に反応してしまうことにより精神に異常をきたしてしまいます。
 
 
反省除去は過剰な反省をやめて、自分のコントロールできることにのみ専念し、苦しみから解き放たれることを目的としています。 

精神異常をきたす原因は本人の価値観が健全ではないから

 
僕はロゴセラピーの概念はとても共感できます。
 
僕の父親は精神が異常な状態で、薬に頼ってもあまり効果が無い状況です。
 
 
僕は医学に全然詳しいわけではないので、偏見かもしれないですが後天的な精神異常は本人の内面が原因であると思っています。
  
普通の人として普通の日々を過ごしていた人が急に精神が壊れて変になってしまう。
 
このような事が起きるのは、本人にとって相当ショックな出来事があったか、今まで溜めてきた負の感情が爆発してしまった時だと思います。
 
 
しかし、誰しも生きてれば辛いときや苦しい時もあるでしょう。
 
では同じような局面にたった時、精神がおかしくなってしまう人とそうでない人の違いは何でしょうか。
 
それは「目の前の出来事の捉え方」です。
 
精神に異常をきたしてしまう人は目の前の出来事に敏感に反応し、過剰な不安やストレスを自分の中で膨らませ、通常の精神状態が保てなくなっていると思うんです。 
 
目の前の出来事に過剰に反応してしまうのは根本的な「価値観」が健全ではないからです。
 
例えば「皆から良く思われたい」という価値観を持っている人は、周りからの評価に対して敏感になるでしょう。
 
「仕事で評価されたい」という気持ちが強い人は、仕事での失敗があると異常に落ち込んでしまうでしょう。
 
誰しもこのような気持ちがあるとは思いますが、精神に異常が出てしまう人は極端な価値観を持っているはずです。
 
根本の価値観を変えない限りその人の精神状態を健全に保つことは難しいのではないのでしょうか。
 
薬などの一時的な処置は根本問題の解決にはならないです。
 
ロゴセラピーは精神に異常がある方の内面から変えようと試みる治療法です。
 
人生の意味、使命を発見し、健全な価値観を築くためにロゴセラピーの概念は納得できるものがあります。
 

まとめ

今回はロゴセラピーについての概要と身近に精神的におかしくなっている人がいる僕の思うことについて書いてみました。
  
自分を変えるのは結局自分です。それが難しい場合は周りが手助けをする必要があります。
 
今回ロゴセラピーの概念を知り、身近で精神がおかしくなった人に対して自分にも何かできることはあるんじゃないか、と思いました。
 
逆説思考なんかはスポーツ選手のメンタルトレーニングの手法なんかにもなっているのでプレッシャーを感じやすい人なんかは真似てみると良いと思います!